Scene.1 プライム葉山

別荘地「葉山」で、海を望む立地に相応しいすまいを造る

京急不動産(株)販売部 企画・CS推進担当 成田氏

「葉山」の中でも眼前に海が広がる稀有な立地

1894年に葉山御用邸が造営されて以来、落ち着きある高級別荘地として歴史を刻んできた葉山。「プライム葉山」の計画地は、その御用邸にほど近く、大浜海岸・長者ヶ崎海岸を眼前に、富士山や江ノ島、伊豆諸島までを一望できる恵まれた場所でした。この土地に立ったとき、私たちがまず考えたのは、「この場所だからこそ享受できる価値を、どうすればすまいとして最大限に活かせるか」ということでした。海と山に囲まれた葉山らしい自然環境や、格式ある別荘地として受け継がれてきた歴史と品格。そして、本件の最大の魅力は、この場所だからこそ得られる雄大な眺望です。この景色をすまいの価値として最大限に享受できる商品とは何か。その問いこそが、「プライム葉山」の商品企画の出発点となりました。

現地周辺からの眺望

土地の価値を最大限に引き出すマンションと宅地の一体開発

当初、この土地では宅地分譲としての開発が計画されていました。しかし、私たちが着目した眺望という価値は、戸建て住宅だけでは十分に活かしきれません。海へと開かれたこの景色の魅力を、より高められる方法はないだろうか。商品企画を重ねる中でたどり着いた答えが、分譲マンションと宅地分譲を組み合わせた一体開発という考え方でした。戸建て街区が持つ落ち着いた街並みと、マンションだからこそ実現できる眺望。その双方を活かすことで、葉山という土地ならではの魅力を、より豊かに享受できるプロジェクトを目指しました。また、「自然や環境への配慮・調和」は、沿線のまちづくりを進めてきた京急グループが大切にしてきた考え方です。本プロジェクトにおいても、葉山の自然や別荘文化との調和を前提に、山側の別荘群からの景観をできる限り妨げることなく、土地の価値を最大限に引き出す商品企画を進めていきました。

建物外観
Grand AIR棟の外観
宅地

葉山らしい開放感を描くランドスケープ

別荘地という立地との調和を目指すうえで私たちが大切にしたのは、建物そのものだけではなく、街区全体のあり方でした。敷地の中央には、国道から海へと抜ける開発道路を配置し、東西に広がる南向きの「Grand AIR」棟と、その先の海に面した「Grand SEA」棟との2棟構成で計画。「Grand AIR」は南側に広がる戸建て街区を活かし、陽光や山並みの眺望を楽しめる住棟に。「Grand SEA」は海へ向かって開き、この土地ならではの景色を存分に享受できる住棟としました。また、建物をただ並べるのではなく、周辺の景観との関係にも配慮しました。建物の配置にゆとりを持たせることで、山側からの眺望や風の流れを妨げず、海への視線が自然と抜けていく街区を計画。さらに、海岸へ直結する居住者専用コリドーや提供公園を設けることで、海とともに暮らす葉山らしい開放感を、街区全体で感じられるようにしています。

時を重ねて深みを増す建築デザイン

街区全体の調和を考えた先に、一棟一棟の建築デザインがあります。私たちが目指したのは、竣工した瞬間が最も美しい建築ではなく、葉山の自然や別荘文化の中で時を重ねながら、その風景に馴染んでいく建築でした。葉山に似合う色として「海と空に映える白」という考え方もあります。しかし、私たちが選んだのは、別荘建築に見られる「時を重ねて深みを増す黒」でした。落ち着いた存在感をもつ濃色のタイルと木目調のルーバーを組み合わせ、自然豊かな環境に溶け込む素材感を表現。さらに、低層で落ち着いたプロポーションとすることで、周辺の景観を損なうことなく、年月とともに風格を深めていく建築を目指しました。エントランスホールでは、柔らかな自然光を取り込み、重厚感のある照明や素材によって、葉山らしい上質な時間を過ごせる空間を追求。別荘地ならではの落ち着きと品格を感じられる迎賓空間をデザインしています。

建物外観
エントランス外観
エントランスホール

この場所での暮らしを豊かにする住空間

私たちはマンションのプランニングにおいて、そこで暮らす人の姿を思い描き、日々の暮らしを豊かにする空間づくりを徹底して考えています。「プライム葉山」において思い描いた暮らしは、都心で働きながら、週末や休暇を葉山で過ごす二拠点生活でした。慌ただしい日常を離れ、海や山に囲まれた自然の中で、自分らしい時間をゆったりと過ごす。華美なリゾートではなく、格式ある別荘地として受け継がれてきた葉山らしい落ち着きの中で、豊かな時間を積み重ねていけるすまいを目指しました。その想いは、2つの住棟それぞれの住空間にも反映されています。「Grand AIR」では、南向きの配棟を活かした横長リビングと大きな開口部を設け、山並みの借景を楽しめる心地よい空間を計画。一方、「Grand SEA」では、海を望むバルコニーに面してリビングを配置し、約5mのワイドサッシや25畳を超える広々としたリビングによって、雄大なオーシャンビューを暮らしの中心に据えました。さらに、海のある生活をより身近に楽しめるジェットバスやスロップシンクをはじめ、光を取り込むガラスブロックやSUPなどのアウトドア用品も置ける土間など、この場所でのライフスタイルを想定した工夫を随所に取り入れています。海沿いの別荘地という価値を日々の暮らしにつなげ、週末を豊かに過ごせる落ち着いた住空間を創り上げています。

Grand SEA棟のリビングダイニング
Grand AIR棟のリビングダイニング